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Instagramのウラガワ講座の裏側

  • 執筆者の写真: Kaaisan
    Kaaisan
  • 2023年12月26日
  • 読了時間: 6分

更新日:2023年12月26日


箱庭の松に雪が降っている様子

雪景色の美しい城崎で、インフルエンサーがガチで教えるInstagramのウラガワ講座(オンライン配信アリ)を行いました。



ことの始まりは2023年10月初旬、クリエイター同士が知り合えるイベントをやりたい!と思ったことがきっかけでした。


実はSNSで活躍するクリエイターたちは意外に孤独で、相談相手があまり多くいません。

私自身、何万人ものフォロワーを得ても何をどうすればいいか分からず大いに悩みました。


収益化の仕方、ファンコミュニティの作り方、案件を受けるときの相場感などを聞ける相手はGoogleしかおらず、多くの人の目に触れることによる悩みや葛藤は、近しい人でも本当の意味で理解できる人は少ないなと感じていたのです。


クリエイター同士でそんな話をする機会を作りつつ、せっかくインフルエンサーが集うならセミナーやっても良いんじゃない?という考えで、そしてどうせ集うなら温泉地で楽しみたいじゃん!と思った私は、企画を持ち込む先として温泉地を視野に入れました。



露天風呂と山の景色

(撮影場所:大谷山荘)


どこかの温泉地に行き、Instagramを事業で使うような地域の事業者さんを対象に対面式のセミナーをしつつ、オンラインでもウェビナー枠を販売。そうやって登壇者の移動費や宿泊費をカバーできれば、他のクリエイターにも参加してもらえるかな?という考えでした。


あながち夢物語ではないと思った私は、ここまでを企画書に落とし込み、すでにつながりのあった城崎の老舗旅館:小林屋さんに企画提案。オーナーさんはカナダに20年以上暮らしていたアーティストでもあって、さすが視野が広くて柔軟。面白い企画!と協力いただけることになりました。



だったら集めるのは宿泊系/観光関係のインフルエンサーが良いだろう、と思ってInstagramで軽くリサーチ。私は普段インスタグラムは見ない人間なのに(発信してるくせに)リサーチしてみて、少し驚きました。


観光というキーワードで探すと、

⚪︎⚪︎な宿3選!とかグルメ情報!とかの文字がいっぱい。(↓実際の検索結果画面)

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まるで、ま⚫︎ぷるのデジタル版のようなアカウントが大量に出てくるんですね。(実際そういう投稿はつい見ちゃうし、これが悪いという話ではないです)


でも私にとって、こういうアカウントは「ファン」を持っているのではなくて。発信する情報は便利でためになって良いのだけれど、常に新しい情報が必要だし、代わりはいくらでもあるというか。誤解を恐れずに一言でいうなら、俗っぽい。


そんな言語化できるようなできないようなフィルタリングをしながら、最終的にお声かけしたのがユメノホテルさんでした。何も知らずにお声かけしたけれど、蓋を開けると ユメノホテルの中の人は、住宅関係のInstagram運用でかなりの実績を持っている人で、インスタ運用に関する本も2冊出されていました。


私が長い間フォローしていたのでもなく、本当にこのときに見つけた方。本物の初めましてのご連絡で打診したにも関わらず、趣旨を話したところ二つ返事で快諾いただきました。(インフルエンサーをやっていて得することのひとつが、こうした突拍子もないメッセージでも ある程度話を聞いてもらえることかもしれないわ。と思ったものです)



スピーカー二人と講座のタイトルが映し出された様子

そんな二人で開催した Instagramのウラガワ講座。


基礎編は、Instagramのアルゴリズムやアカウント設計の方針の一般論を私から紹介し、ユメノホテルさんからは実例を元にインスタの仕組みとアルゴリズムが好む投稿の秘密を説明していく内容。応用編は、バズる投稿を生み出す「神アングル」とはどんなものか?その特徴や撮り方を中心とした内容で、各105分という長丁場。現地限定で、2日目には実際に撮影と画像の編集をしてみるワークショップまで開催しました。


基礎編と応用編をギュッとしたまとめ版(約80分)の録画データは後日配信として販売もしておりますので、もし興味があればコチラからどうぞ。



現地で受講された方に、立ち話程度で感想を伺うと

「こういう講座は本当にいろんなのが世の中にあって、正直どれを選んでいいか分からなかった。信頼する人が教えてくれるので、そこが安心材料だった」と話してくれました。


正直私も胡散臭いセミナーや、実際に大きなアカウントを運用しているわけではない”コンサルタント”が主催するセミナーはよく見かけるので、あやうくお客様に「それな」と言ってしまうところでした。


リール動画でアカウントが大きくなっていった私と、画像のみで伸ばしてきたユメノホテルさん。その対照性や共通項は、同時に話をしたからこそ楽しめた点ではないでしょうか。


今回は私はMC的に入りつつ、少しだけお話しをしたくらいですが、日本文化発信アカウントや英語教育アカウントさんたちにはアドバイスがたくさんできるので。そんな場も、今後作れたらいいな。



小林屋のオーナーさんもユメノホテルさんも、経営者として日々ビジネスを回している方。そんな二人を巻き込んで企画を進めていくのは、友達同士でイベントを企画するとはワケが違うし、参加者の皆さんもまた、仕事のマーケティングとして身銭を切って受講いただいている。


今までとは違う責任感やプレッシャーを感じた企画でしたが、なんとか形にすることができたことは、自分としては大きな一歩でした。ご協力いただいたみなさま、参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。





・・・という話だけを見ると、最初から最後まで順風満帆にいった企画のように見えるかもしれません。でも、実際はそうでもありません。


実は最初にこの構想を思いついた10月の段階で、あるインフルエンサーの子に声をかけていました。以前、縁あって繋がっていたので、興味あるかな?と思って。


その子は最初はやりたい!とのってくれていて、ランチにも行って認識合わせをしていたのだけれど。じゃあ来てくれそうな他のインフルエンサーの候補をいくつか挙げてほしい、という比較的シンプルなタスクが一向に返ってこない。


頼んでいた期日から数日経って「遅れてごめん!今晩送るね」とメッセージがきたけれど、結局その後も連絡がない。


あくまで私がやりたいことだから、気が向かないなら降りてもいいからね!という言葉は初めから何度かかけていたのにな〜と思いつつ、その子のことは諦めて自分で動くことに。



最終的には数週間が経ったときに「自分が本当にこの企画に興味があるのか分からないから」と辞退の連絡がきました。うん、素直に言ってくれてありがとう!と言ってやり取りは終わったのですが、1ヶ月という時間のロスと、「まだ来ないな〜」という心理的な工数と、誰かと分担できると思っていた作業を全て自分でこなすというのは、なかなか大変でした。もちろん、その子にもストレスをかけてしまっただろうなと気の毒に思いました。



個人でイベントを企画していると、こういうことは割と起こります。


時間感覚の違い、仕事に取り組む姿勢の差、そして地味な小さなタスクは一人が請け負ってしまって大きな負担になることによって、次第にフラストレーションが溜まっていく。それでもイベントとして形になればまだ良い方で、途中で話がなくなることだってあります。


今回のイベントは、(スケジュール的にも多少無理もありましたが)なんとか形にすることができたのは、ひとえに二人のプロのおかげです。ありがとうございました。



Writer ; Kaai (https://linktr.ee/kaaisan


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