インフルエンサーの限界
- Kaaisan
- 2023年10月19日
- 読了時間: 3分
「Kaaiさんは、今後の目標などはあるんですか?」
「これからも動画を作り続けていくんですか?」
先日京都で「食の国際交流」というイベントを開催したときに数名にこんな質問を受けた。
これに対して私は
「私の目標は、日本を元気にすること。それは外国の人が日本の魅力に気づいてくれて、好きになってくれることも大事だし、日本人が日本の魅力に気づくことも大事だと思う。
あとは個人が生きがいを感じながら自己実現することも、日本が元気になるのに重要なことだと思うから、色んな行き方・考え方があることを若い世代に伝える場も作り続けたい」
という内容の回答をした。つまり動画を作り続けるかどうかは分からない。(まさかこんな深い問いをフォロワーから得るとは思っておらず、なんだか嬉しかった。)
というのも正直、これまで約3年間SNSでの情報発信を行っていて、私はある種の「限界」を感じていた。
ひとつは自分が作り続けることの限界。 ネタが切れるわけではないし、伝えたいことはまだ山ほどあるけれど。
(考えながらも)口頭でならいつでも言えるものを
①原稿に起こし ②自分の身なりを整え ③覚えながら噛まずに動画を撮り ④使えるクリップを選定し(20テイクくらいは撮るから) ⑤1分~1分半におさめて字幕を2言語でつける
この作業をフルタイムの仕事をしながらこなすけれど、動画の再生からの収入はない。収入に繋がらないから人を雇って動画を編集してもらうこともできず、自分の時間と体力を使うしかない。
クリエイターという仕事は先行投資型だから仕方ないことだけれど、このやり方ではいつまでも続けることはできないだろうな、と感じていること。
もうひとつは動画によって実現できることの限界。
SNSによって不特定多数のユーザーに声が届けられることは素晴らしい。
「一人でも多くの人が日本のことを深く知って、好きになってくれたら嬉しい」
「英語は完璧でなくても、伝える中身に価値がある」といったイントロの部分は動画によって達成できたと思うけれど、動画だけではその先に進めない。
視聴者が「刺激を受けた」「勉強になった」と言ってくれるのは嬉しいけれど、それを持続させたいし、活かす場を提供したい。
これは言い換えると 独り占めすることの限界とも言えるかもしれない。
これまでは、まずは私が色々知りたくて経験したくて。その知ったことを、フォロワーにちょこっとシェアしてあげられたら!新たな世界を見せてあげられたら!と思っていた。
けれど、最近では自分さえ知れればいいというフェーズを抜けつつあるのを感じる。
私だけが新たな発見をして刺激を受け、それを動画という手段を使って伝えるのではなく、興味がある人にはその場に同席してもらって、自分の身体で感じて欲しい。私が知識や情報をインプットしてあげて頭でっかちになるのではなく、自分で体験をして咀嚼をして、自分の人生の糧にしてほしい。
そんな意味で、先日のIFCD(食の国際交流)イベントは、ひとつ大きな発見だったという話は昨日投稿した通り。
私がよく投稿を拝見している篠原さんの最新投稿を見て、ぼんやり感じていた「限界」を言語化する機会をいただきました。ありがとう。
(参考)
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