死にかけながらイベントを開催した話
- Kaaisan
- 2023年7月2日
- 読了時間: 4分
更新日:2023年10月18日

2023年7月1日(土)
初めて東京でオフラインイベントを開催した。テーマは「聞かれて困った日本の○○」
実際にフォロワー4万人に聞いた「外国人に聞かれて困ったこと」をもとに、日本の文化や歴史、習慣に関する説明の方法を考える 参加型のトークイベント。
今回のテーマは、自分の今までの活動の集大成とも言えるようなもので、
私が普段どのように日本のことを勉強しているか、
どんな本が参考になったか などのインプットのセクション(※一部の本はコチラで紹介中)と
話を聞いてもらうために気を付けていること、
分かりやすくするために気を付けていること などを含んだアウトプットのセクション、
それから参加者の自己紹介や意見、質問や経験談を拾った交流セクション の大きく3つを盛り込んだ。
自分だけが目玉になるのも初めてなうえに、企画や運営、集客も自分というプロジェクト。さすがに一人きりだと精神・身体的に難しいので友人の力も借りたけれど、参考文献のインプットやプレゼン資料の作成にイベント告知と、今までのイベントの比じゃないくらいの作業量。さらに「人が集まらなかったらどうしよう、来てくれた人が満足しなかったらどうしよう」と、プレッシャーも今までとはケタ違いだった。

イベントの方向性を決めたあと、まず行ったのは会場探し。
会場費用が高すぎると、参加人数が集まらなかったときに、手伝ってくれた友人にお礼ができないどころか身銭を切って支払いをしなくてはいけない。かといってオンラインだと相互のコミュニケーションが難しく、満足度を保証できない。
そんな状況のときに思いついたのは
イベントに参加するであろう「海外に興味があり、さらに日本文化にも興味がある層」を欲しがる企業・団体は無いか?ということ。参加者を潜在顧客・採用候補として考える法人であれば、スポンサーにもなってくれるかもしれない と考えた。
折しも、日本人向けの留学斡旋会社 スマ留さんからコラボの依頼を受けていたので、ダメ元で企画を提案してみたら、新宿のオフィスを貸してくれることになった。

これで会場や時間が決まったので、あとは私がイベントの中身を練り上げるだけ。6月の頭から約1か月間、平日は会社員をしながら 業務後や週末に資料を作る日々が始まった。
イベントの開催をこの日に設定したのは、働いている会社の方で東京での展示会に出展をしていたから。最悪自分のイベントに人が集まらなくても、勤務先の交通費で東京に来られていれば、出ていくコストのリスクを減らせると考えた。
コスト的なメリットはあったものの、体力的には 振り返っても自分がどうやって実現させたのか分からない。展示会の出展にあたって印刷物や会社資料をイチから作り上げる担当だったので 夜8時9時まで打ち合わせをしていることも多かったし、その他の業務で神戸に行ったり滋賀に行ったりと顧客の訪問もそれなりにあった。東京では3日間展示ブースに立ち、呼び込みや会社の説明をする。
体調を崩さなかったのがキセキだと思う。

イベント当日は「緊張する」以外の言葉を発してなかった気がするものの、始まってみたら楽しく話すうちに2時間半はあっという間だった。
参加者は全部で17名。海外に住んだり働いた経験があったり、日本で観光客を受け入れていたり、高校生(親子で参加してくれた!)から社会人の先輩まで、色々な経験をした人が参加してくれた。それぞれの海外経験を話してもらったりもしたおかげか、イベントの終了後には参加者同士が話したり、連絡先を交換したりしている姿を見られて「まさにこれがしたかった!」と感慨深くなった。
そうした私の独りよがりな達成感だけではなく、参加してくれた方々が「来てよかった」「大学の講義より濃かった」と言ってくれたのは 本当に嬉しかった。
「イベントが終わったら、いつでも倒れる準備はできている」と話していたものの、こうして新幹線で振り返りを書いているあたり どこまでも体力おばけだなぁ、と自分で笑ってしまう。
明日が月曜日で、また1時間かけて運転して出社するのは考えられないけれど、これまでガンダッシュし続けてきたのを少しペースダウンして歩こうと思う。
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